逆転裁判４クリアしましたー。

ネタバレアリで書くんで全部反転です。

まず…クリアしての感想…主人公、誰？
もうホントにオドロキくんの影が薄かった。薄すぎた。ガリュウ弟も薄かったなぁと思ったんだけど、それを上回る薄さ。
〆の一番いいところをナルホドくんとかみぬきちゃんとかガリュウとかに全部言われちゃって。ええー？それ全部お前が言っちゃうのかよ〜オドロキくんもなんか言えよ！！って何度も思った。お前はただ突っ立ってるだけかよ！って。

まぁ…全体的に言うと、今までのシリーズの中で、４は一番良くない作品だったなぁ…っと。
なんか、物足りないんだよねー。未熟なオドロキくんが成長していく話だと良かったんだけど、未熟だからナルホドくんが全部やっちゃったって風に見える。こんなんだったら今までどおりナルホドくんが主役でいいよ〜。
もしくは、オドロキくんが主役だったら彼一人の力でやり遂げて欲しかった。

各話ごとの感想。
第１話
なんつうか…１話にしては難易度高すぎる気がするな。もっと軽めでいいよ。１の１話みたいに。バレバレの犯人が言うバレバレの嘘を見抜いていく、みたいな。こんな難易度高かったらチュートリアルになんないじゃん。
今までのシリーズやってきた人ならこのくらいの歯ごたえでいいんだろうけどさ…新規さんにはキツイんじゃないか？
あと、ガリュウ先生が犯人ってのもなー。あんまりこの人に愛着とか信頼とかないから、犯人とか言われても「へー」としか思わない。せめて、１話くらいは普通に味方で居てくれる話を入れてくれなきゃ「えぇ！？先生が犯人…！？」って驚けないよ。

第２話
これは面白かった。全然関係無さそうな事件が全部繋がっていくっていうのが良い。
個性的…というかものすごく濃い面子が揃ってるし。
みぬくシステムもなかなかに面白かったし。
この話はあんまりナルホドくんの介入がなく、オドロキ君がちゃんと解決したって感じがするから、良かったと感じたのかな。

第３話
これもなかなか。VTR問題、というか音をヒントに謎を解いていくのは面白かったね。
トリックも、予告された犯罪→実は犯行の順番が違っていた。なんていう王道トリックだったし。
犯人のラストの豹変っぷりが良かったなー。「お菓子の家がいいか？ピアノの家がいいか？…だから頼む…これ以上喋らないでくれえええええええええええええええええええええええ！！！！」って、ああ、こうやって豹変してこその逆裁の犯人だよなぁ…。
なんか４の犯人は豹変しないから物足りない。ってダイアンの暴れっぷりを見て思いました。

第４話
長ぇ！！
まぁ、なんといっても４話といえば、ハミガキぃぃぃぃいいいぃぃぃｘ！！！！！！！わかるかボケェェェェ！！！！！
いやー。マジで丸一日を費やしました。本気で詰まったもん。あとでネットで調べてみたら、みんなあそこで詰まってたって、そりゃそうだよなぁ(笑)今回のラスボスはハミガキってことで。
生理的に受け付けがたい顔だったんで好きじゃなかったんだけど、後半の方に行くといい人だったんでなんか好感の持てる、不思議なキャラでしたねー。ハミガキ。

過去と現在が混ざりまくった手法は面白いと思うんだけどさ…。ナルホド君の話に焦点を合わせちゃったおかげで、ますます影の薄くなるオドロキ君。主人公のくせにほとんど何もやってないじゃん。
７年前の事件、という事でナルホド君を操作して、「追い詰められて」が流れたりするシーンでは流石の私もドキドキワクワクしたけどね。
やっぱりナルホドくんが主人公の普通の逆転裁判が遊びたかったなぁ…。
第４話を見ていると、あのザックが１話のザックに繋がるとはとうてい思えない。４話のザックはイカサマするような卑怯な人に思えないんだけどなぁ…。
結局、ガリュウ兄の動機がよくわかんなかった。そこまでしてナルホド君を陥れたり、ザックを殺す理由は何？
とにかくナルホドくんが全部やっちゃって、オドロキ君が何をやった？って感じ。なんか自分で切り開いて欲しかったなぁ。
さらに、裁判員制度を入れたお陰で、自分で真犯人を倒した！って感じが無くって爽快感が無いのも良くない。結局犯人に止めさしたの、裁判員の人たちでしょ。
カメラで取られてたんですよのところでみんなが一斉にカメラ目線になったのは良かったけどね。

オドロキ君とみぬきちゃんが兄妹っていうのも、なんか唐突過ぎてピンとこない。ザック〜ラミロアあたりがみぬきちゃんに繋がっていくって言うのは話を進めていくうえでなんとなくわかってきたのでいいが、オドロキ君はホント唐突に出てきたもん。第４話まで来ていきなり天涯孤独とか言われても知らんよ！！
しかもその事実をオドロキ君自身が解き明かして知るならともかく、ナルホドくんが知って、その事はいずれ２人に話す…とか言ってるし。当事者に明かされないんならじゃあ何のために明かしたんだよ！！って感じ。
「みぬく」力も、「すごく目がいい」なんてオチつけられてもねぇ…。もう今までのシリーズで霊媒とかトンデモ展開には慣れてるから、むりやりつじつま合わせなくてもいいよ！なんか凄い不思議な力でいいよ！！そこんとこ、凄い違和感があった。

まぁあと細かいとこ。
３話と４話以外、犯人が豹変して暴れ出さないので物足りない。
今までの検事と比べて、ガリュウの物分りが良すぎるので盛り上がりに欠ける。
P SUのストミの如く、主人公のはずのオドロキ君が突っ立ってるだけなので不満。
各話において、勝った！っと思ったら一気に逆転されて窮地に追い込まれるような緊迫感が無かった。
ラスボスが弱すぎる。
全体的に緊迫感や昂揚感や達成感に欠けた。
…なんつうか、今回の逆裁はハズレだったな。という感想。
期待しすぎて潰れちゃったかな。という気がしなくも無いけど、４が終わったあと、３を引っ張り出してやってみたら、第４話のクライマックスの「追い詰められて」がかかってる一番いいところで止めてあって、そのまま進めてみたら「嘘だ…お前があいつの中に生きてるなんて…」で白抜きでつきつけのシーンでなんかもう凄いゾクゾクしてきて涙目になってきて…。こういうシーンが４には全く無かったのね。だからもう、４はダメだな…っと。

４は無かった事にして、普通にナルホドくんが主役の普通の逆転裁判をやるか、それかナルホド君や旧作のキャラを一切出さないで、オドロキ君がちゃんと活躍する話にしてくれないとダメだなぁ…。
少なくとも、ナルホド君があまり出てこない２話と３話は面白いと感じたんだし、やっぱオドロキ君がもう少し頑張ってくれたら面白く感じたのかな、と。

あとでネットで調べたら、上の方から「ナルホドくんと裁判員制度を入れること」と指示されてやったんだそうな。しかし、この二つが今回の４の失敗点だったような気がするなぁ…やっぱ、変な圧力があると面白いものが作れなくなるのかなぁ。

総括・それなりに楽しめる作品ではあったが、旧作と比べると明らかに劣るところがあったため、手放しで褒められる作品ではない。
駄作とまでは言わないが、平凡。
次回作ではちゃんとして欲しい。