踊る大捜査線 THE MOVIE 3　ヤツラを解放せよ！

踊るの映画見てきました〜。3連休を全部モンハンで潰すのもアレだしね。
夕方のヤツ行ってきて、混んでるかなーと思ったけど結構いい席取れてラッキー。
混んでたけどお客の質が良かったんでうるさくなかったし。笑えるシーンでみんな笑えるのはいいよね。

↓白文字でネタバレガンガンに書いていくんで、まだ見てない人は読まないことー。↓

始まっていきなり湾岸署のお引越しという事で、必然的に署内をあちこち見回すような形になるのはいいと思った。
私なんかはずっと見て来たから、パッと見るだけで見覚えのある場所だな、とわかるし。カメラがどこに向いても知ってる場所だなんて凄い！！
今回の映画は完全に「一見さんお断り」って感じで、TV版からのネタを取り込みまくりで、カメラワークとか台詞とか懐かしいものばかりだからな。旦那とか楽しめなかったんじゃないかと不安。

それにしてもさりげなく映ったピンクサファイアのポスターがちゃんと今風の萌えキャラになってたのは笑った。つーか今まで続いてたって設定なのかよすげーな。
てーか増えてるし！！もう時代はセーラームーンじゃなくてプリキュアなんだね！！…いや、ピンクサファイアって肉弾戦してたから、むしろプリキュアの先がけだったよ！！

引越しのゴタゴタにまぎれて犯人が署内を闊歩しているってのが面白いな。ネットワーク系とか。映画版はそういう犯人が多いよね。若い犯人が多いからかな。
新キャラみて「何このイケメンすぎる管理補佐官」と思ったら普通に腹黒で逆に安心した。
もう一人の新キャラの和久くんはちょっとわざとらしいと言うか、変に目立ち過ぎて浮いてるからいまいちだなぁ〜。
新キャラで名前のわかんないパソコンオタクのヤツだけど、ネット上で活躍して犯人と追い詰めるという、他の刑事じゃ出来ない捜査をするのが良いね。犯人が見ているであろう掲示板と荒らすことで、反応があったヤツが犯人だ。とか良かったなぁ〜。ネット上の捜査TV版でも真下とかがやってたけど、いい後釜って感じだな。
番外編主人公がまさかの本編登場！の夏美。夢が叶って現場の刑事になったんだね〜しかも青島と一緒に働けるし〜
「女青島」と言われてただけあって普通に青島と同じような行動取ってたのが面白かった。番外編までキッチリ見てないとこのキャラはわかんないだろうけどね。

犯人を釈放せよ！という犯人側の要求だけど、これがまたTV版からのキャラ引っ張ってきてすごいなー。
①②③
④⑤⑥
⑦⑧⑨
…と割り振って、誰だか思い出してみる。
①いきなり誰だ…？TV版で銀行強盗だかやったヤツか？SP版で強盗したヤツはデビット伊東だから違うしなぁ。なんか強盗のイメージがあるんだが…。
②雪乃さんの元カレだな。麻薬の売人だったっけ。青島にフルボッコにされたから顔写真もボコボコなんだな。
③日向真奈美。今回のメイン。最初の映画版に出てきた猟奇殺人犯。
④鑑くん。歳末SPだったっけ。TV版終わった後の2時間SPの犯人。ヤク中で湾岸署に立てこもった。
⑤こいつも誰だ…。2回目の2時間SPで被害者かと思ったら犯人の女をD Vしてたヤツだったっけ。覚えてねー。
⑥最初の映画に出てきた、副総監誘拐事件の犯人。
⑦2度目の映画に出てきた噛み付き魔。
⑧TV版の第一話、雪乃さん事件の「レインボーブリッジ付近会社役員絞殺凶悪殺人事件」の犯人。
⑨野口。すみれさん事件の犯人。引ったくりしてすみれさんに逮捕→模範囚だったのですぐ出てきてストーカー開始→青島等の活躍で再逮捕→その後は特に音沙汰無かったが、出てきてまたストーキングするんじゃないかとすみれさん怯える毎日→スピンオフの弁護士灰島でまさかの殺人、再々逮捕。何気に一番出番の多い犯人だよな。

犯人は「青島が捕まえた犯人を選んだ」って言ってたけど、雪乃さん事件の犯人は別に青島捕まえてなくね？気付いたら終わってたって話で。青島がきっかけにはなったけどさー。
日向真奈美がここまで大物になるとは思わなかった。確かにインパクトはあったけどさ。美人でカリスマのある犯罪の教祖的存在とか、11年もたって伝説化されてるのが凄い。
真の目的である真奈美の釈放をカモフラージュする為に他8人も選んだとはいえ、そのほとんどが出所済みってのは驚きだな。雪乃さんの元カレとか結構な悪いヤツだったじゃん。殺人じゃないから出るの早かったのかな？
最初の映画版の犯人とか、本人も言ってた通り未成年だったからすぐ出てこれたんだな。なんか納得いかねーなー。
鑑くんが改宗してたのには笑った。お前一体何があったんだよ！！(笑)　スタッフロール見たら稲垣専用スタイリストの名前が載ってて、あの一瞬の為にスタイリスト読んでたのかよジャニーズすっげー！！ｗｗｗと思った。
野口はまさかの精神崩壊。まぁその方がすみれさんも安心できるだろ。てか普通に再犯多い上に殺人までやったからもう出れないと思うし。そしてたぶんこいつは「オレはピンクサファイアは無印以外認めない」とか言っちゃうタイプだと思うｗ
噛み付き魔の三下っぷりワラタ。まぁあいつメイン犯人じゃなかったしな。

そして今回の犯人が……
………
……
大きくなったねぇ………。

犯人の部屋に「真奈美と一緒に子供が映ってる写真」があったのが妙に気になったんだよな。もしかして真奈美の子供とか親戚の子とか、そういう間柄か？と思ったけどそうでもないようなので、その時はとりあえず忘れておいた。
でもってラストシーンで青島が「君、どこかで…？」と言った瞬間「アレ！？こいつどこかで出てきたキャラなんだっけ？？」と必死に記憶を掘り返す作業に入る。そのなかでふとさっきの「子供の写真」と思い出した。
子供…子供！？まさか1話のアイツか！？と気がつき考えてみれば、真奈美の事件から11年経過、TV版と映画版との間に1〜2年間があると考えて、あの子供は小学生、大体10歳くらい…。犯人の23歳という年齢にピッタリ一致するじゃないか！！

実は映画を見る前、この映画TV版からのオールスターみたいなノリだから、あのガキ出てきたら面白いんじゃね？？とか思ってたんだ。うっかりまだ子供のままだと思ってたけど、そうだよな、10年以上経ってるからもう大人なんだよな…。子役の名前なんか覚えてないからわかんなかったんだけど。

考えれば考えるほど犯人＝あの子供と言うのが固まって来るんだが、まだ確証が持てない。あの真奈美と一緒に映ってる写真のもっと大きいのが見られれば確定なのに…！！と、スタッフロールの写真であの写真が出るんじゃないかと期待してたが出てこなかったな。
ならばきっとパンフレットに載っているはず！！とパンフ買って見てみたけど写真は載ってなかった。うーむ、もやもやする…と思ったら、パンフレットにそのままズバリ「犯人はあの1話の子供だった」と書いてあった。

なんじゃあそりゃ！！！パンフの作りが酷すぎる！！！こういうのはそれとなく匂わす程度でいいんだよ！！！そのまんまを書くんじゃない！！！必死に考えてた私がバカみたいじゃないか！！！
映画なんだから、その作品の中だけで謎が解けるようにしないとダメだろ！！映画見ただけでわからなくって、パンフ買わないと答えが見つからないってどういうことだ！！！これTV放送時とかDVD化とかした時どうするつもりだ！！！
青島が「君、どこかで…」と言った瞬間、1話とか歳末SPとかのシーンが一瞬フラッシュバックするとかそういう演出だったら、「うっ……うわあぁぁぁ〜〜……！！！そ…そう来たかあぁぁ〜〜〜〜！！！」ってなってすげーいい終わり方で終わったのに、作中で謎解かずにパンフでネタばらしするとか最悪。ゴミすぎる。
あの終わり方でも、パンフでダイレクトにネタばらしせず、「過去に青島が関わった人物のようだが…」とくらい書いておいて、真奈美と撮った写真のアップを載せ、他のページに1話のシーンとか暴れるピーポー君の写真とか載ってれば、「勘のいい人だけ気がつく」という形になって良かったのに、酷すぎる。

しかし、真奈美と子供の頃の圭一が一緒に写真に映ってるっておかしくね？だって会ったの大人になってからでしょ？
あれはフェイクで違う写真だったのか？でもあの写真が無かったら子供＝犯人って気付かなかったわけだし…なんなんだろこれ。

第一話の最初の、最初の事件の犯人。青島が刑事になって初めて関わった事件の犯人が再登場、しかも堂々と顔出ししても視聴者に誰も気付かれないという物凄い展開だったのに、演出が悪かったおかげで台無し。
こないだ見たトリックなんかは、(私は見て無いのでわかんなかったが友達の説明を聞いて)TV版の最初のシリーズの第一話の犯人と関係のある話で、それも映画の序盤にチラっとチラシを見せておいて、ラストでもう一度チラシを見直してみるとあの1話の犯人の似顔絵が…というオチで素晴しかったのに。こっちのはダメすぎる。

全体的によかったなぁと思ったのに、あの終わり方のせいでなんとも言えんモヤモヤ感が残ってしまって、手放しに褒めちぎることは出来ないなぁ。終わり良ければ全て良しってのは、裏を返せば終わりが悪けりゃ全部台無しって事なんだよねぇ。

終わった後旦那が、わからない事が多すぎて楽しみきれなかった、と言っていた。やっぱり一見さんお断り映画だなぁ。
しかもTV版全話からSP版、番外編、映画の全てを熟知してないと全て楽しむ事は出来ないというかなり限定された状況で見ないといけない映画だねぇ〜。
最低でも最初の映画版を見ている事は必須だね。