ステキな金縛り

つー訳で急遽見ることになりました、三谷映画「ステキな金縛り」です。
もともと私が古畑から入った三谷ファンで、旦那も取り込んで、友達もマジックアワーが気に入ったといっていたのでちょうどいいかなーと。
3流弁護士が担当することになった裁判で、依頼者は「犯行当時、金縛りにあっていたのでアリバイがある」と主張。
依頼者のアリバイを証明してもらう為、依頼者を金縛りにあわせていた落ち武者の幽霊に頼み込んで裁判の証人になってもらう…というトンデモな裁判コメディです。
裁判とか幽霊とかなんかもう逆転裁判臭がプンプンするので、逆裁好きとしてもこれはほっておけなかった。

三谷シリーズならではの小ネタも満載で非常によかった。三谷作品を死ぬほど見まくってるので、チラっと出されただけですぐわかる。
冒頭の裁判シーンで、主人公の弁護士がバナナを見せるシーンがあったが、あれは古畑の「しゃべりすぎた男」のパロディだね。
全く同じシチュエーションなのに、古畑の敏腕弁護士とステキな金縛りの3流弁護士とではこうも違いがある、という比較なんだろうが…。ドヤ顔でバナナを見せるあたり、あの世界の弁護士の間では有名な手口なのかね。
あれはいかにバナナを他のものに誤認させるか、というのがポイントなのに、ドヤ顔でバナナだけみせたらいかーんwwww

落ち武者の幽霊なのに、ところどころ現代風の喋り方するなーと思ったんだが、普通にテレビとか見てて現在の情報を仕入れているという事なので違和感なく会話できる。
落ち武者が「次の裁判は裁判員制度ってこと?」とか「麻婆豆腐とか食べたい」とか言ったり、楽しげにジョーバに乗ってたりとかしてて、落ち武者が普通ではありえないことをしてるというギャップがまた面白いな。

基本的に笑わせるつくりなんだが、主人公の今は亡きお父さんとの事でしんみりさせたり、
かと思ったら死んだ人は当たり前に生きてる人の近くに居て見守ってくれてるんだよ。と、そこまで悲壮感あふれる感じにしなかったりと、三谷らしい優しい気分にさせてくれる話だった。
ちょっとネタバレにつき反転↓
主人公は裁判終了後、幽霊が見えなくなってしまうのだが、スタッフロールで出てくる主人公のその後の姿で、死んだ人が心霊写真となって出てきまくりなのが面白かった。
結婚、妊娠、出産と人生の節目節目で当たり前のように幽霊が一緒に映ってるとか笑えるー。心霊写真はポイント制なのに、ポイント使いまくりじゃんwwww
落ち武者六兵衛はともかく、弁護士事務所のボスとか、主人公のお父さんとか意外とはっちゃけすぎwww

スタッフロールといえば、一番の目玉はスタッフロールのみ出演の人でしょう。
出演者一覧のところに「勝訴を持つ男 大泉洋」とあって、ん?大泉洋??と思いつつ横の写真を見ると、どっかで見たことのあるモジャ頭が「勝訴」って持ってて、出番ここだけかよ!!!と思わずツッコんだ。
いやぁ、一緒に見てたみんなも言ってたけど、タイミング完璧で凄かったね〜。え?出てたっけ?と思った次の瞬間写真が出てくるあたりとか。

とにかく面白かったです。お客さんも結構多かったんで、みんなで笑ったりとかして。
帰りに、旦那が映画のストラップ買ってたな。映画の中で重要な役割となる、ハーモニカがついてるストラップ。
ストラップだから小さいハーモニカだけど、ちゃんと吹けば音が出る優れものです。
この映画の後だと、なんとなくシナモンの入ったインド料理とか食べたくなる気分なので、ちょうどイオンの中にあったインド料理のお店でカレー食べてきた。美味しかった。