パシフィック・リム

まぁいろいろと評判な映画なので観に行ってみた。
3Dで吹き替え版。3Dの映画観るの初めてだったので不安だったが、なんとか最後までメガネかけてみることは出来た。
でも目が凄く疲れるなー。終わった後、物凄い疲労感に包まれたよ。

「巨大なロボットが巨大な怪獣と殴り合ってる」っていう絵面だけで満足できる映画。アバンの段階でそれを悟ったので、満足度は最高でした。
うん、でも、結局はそれに尽きるんだよな。特に何か語ることがあるっつーわけでもない。
旦那がベタぼめしてたナルニア国とかダイハード4.0とかと同じ匂い。頭使わずに見れるストレスフリーな映画です。

旦那と終わった後話してた内容といえば、中国雑魚過ぎとか、チェインソード強すぎとか、チェインソードってこれ蛇腹剣じゃないですかーやだー!とかそんな事くらい。
なんか文句ばかりになっちゃったけど、面白くない訳じゃないんだよなー。凄く面白かった。

日本の特撮が好きなオタク監督が作った!…みたいな触れ込みでやってはいるけど、日本人から見ると「アメ公は何もわかってねーなー」という印象がでかい。

ロケットパンチってお前…飛びもしねーロケットパンチがあるかよボケ!!
なんか描写がわかりにくかったんでどういう技かわかんないんだけど、多分あれはビッグオーのサドンインパクトみたいな感じで、肘からのロケット噴射で速度を上げつつのパンチなんじゃないかなーと思う。
それにしても、主人公「ロケットパーンチ!!」→システム音「ロケットパンチ起動します」→ドゴォ! っていうのもないわー。
攻撃と叫びは同時にしろよ。音声認識で間があるにしたって、主人公「よし、ロケットパンチだ!」→システム音「ロケットパンチ起動します」→「ロケットパーンチ!!」ドゴォォ!! …みたいな感じにすればいいじゃないか。

二足歩行巨大ロボットって時点でもうファンタジーの世界なのに、何故無駄にリアルな要素を積み込むのか。
アメリカ人の中では鋼が一番硬くて原子力が一番強いのか?日本人の感覚としては、そんなもんで怪獣倒せるんだったら、普通にミサイルとかブチ込んだほうが安全なんじゃね?って思う。ヘリとかで輸送するくらいなら武装ヘリで戦えよと。

原子力詰んだ鋼の塊が、徒手空拳で戦うのも意味わかんね。
ロボット物だったらちゃんと武装に凝れよ!ストライカーのミサイルもあんまり使わんかったし…。
アメリカは武器とか日本より詳しいんだから、ロボットサイズの銃とか連射すればよかったのに。

日本人のイメージだと、現代科学を超えたなんか凄い不思議パワーを持った物を、人間が使えるように加工してロボットにした…という展開のほうがファンタジーにとりあえずの説明がついて納得できるんだが。
誰がどう考えたって、鋼や原子力よりガンダリウム合金とかゲッター線とかのが強いって思えるだろ。

オタクの本質を理解してないアメリカのファッションオタクが作ったな〜って言う感じ。それも文化の違いなのかね?
でも、こういう馬鹿げた(褒め言葉)映画を本気で作るのって日本では無理だから、頑張ってもらいたいな〜っていう気持ちはある。
日本が作ると、恋愛要素とか無駄な葛藤が入ってクソ映画になることは確定だしね。
かといって、ちゃんと技術も歴史もある特撮として作ると「子供向けのくだらないもの」っていうレッテル貼られるし。

映画終わったあと、パンフを買いに列に並んでたら、後ろに居たにーちゃん2人がメチャクチャ熱く語ってて噴いた。
「ロボットが二足歩行である必然性を全然感じないよね〜」
「キャタピラでもつけとけって感じw」
「…でも、二足歩行にはロマンがあるよね」
「うん!」
私も混ざって語りたいくらいだった。
まぁ、いろいろ言ったけど、見て損をする類の映画ではないのでお薦めでーす。