仮面ライダーウィザード 最終回

いい最終回だったなー。
輪島のおじさんからも凛子ちゃんからも視聴者からも、「こいつサバト起こしてコヨミ復活させようとするんじゃねーの?」と思われる主人公パネェwwww
まぁここ数週間、コヨミコヨミで周りが見えてない状態が続いてたからなぁ…。

51話もの間、一切使わなかったパンチを使うとか、素晴らしい展開だった。
最後の止めのキックストライクが、今までのと違って、いわゆるライダーキック的なキックだったのも良かった。

メイジ3人衆が助けにきたあたり、山本さんが来てくれたあたり、ドラゴンでコヨミを迎えに行ったあたり、で泣きそうになった。
公式にあったのだが、賢者の石から生まれたあの指輪は「ホープ」というらしい。(´;ω;`)ブワッ

ずっと見てきて今回最終回を迎えた訳だが、ウィザードの総評としては「まぁ普通」かな。555のように突き抜けて個性的な訳ではないし、Wのように奇跡的なバランスを保っている訳でもない。
平均的って言う感じかなー。決してつまらない作品ではなかったのだが。ただし九官鳥てめーはダメだ。
初期の頃の、映画監督とか和菓子の話とか、ベターエンドな話がもっとあっても良かったんじゃないかと思う。
それ以外だと、フェニックス決着回と、ソラの本性回が突き抜けてよかったなぁ。

人物描写のさりげなさが凄くよかったなーというのがずっとあったな。晴人の人物描写とか人間関係とかが凄く丁重でよかった。
割と初期の頃から、晴人って「ホントはメチャクチャ辛いんだけど、自分にしか出来ないし、自分がやらなかったらみんな死んじゃうし、そんなの嫌だから辛くても一生懸命頑張る!!」→「でも自分が本当は辛いってこと他の人にバレて気を使われるのも辛いので、全然辛くない振りをしよう!」→「イケメンで強くて舐めプからの無双状態できちゃう俺カッケー」…という演技を必死にしているような子だなーと言うように見えて、見ててずっと心配になってた。
先生の回で、子供の頃から辛くても全然辛くない振りをするような子だったと明かされて、私の考えが間違ってなかったことがわかってホッとした。今までずっとそれを狙ってやってたってことなんだよね?

その後、仁藤が出てきてからは、
「え??魔法使い?俺以外にも?(困惑)」→「やっぱりコイツには任せられない」→「戦闘なら任せても大丈夫かな」→「こいつだったら任せても大丈夫」
…という感じに、徐々に信頼関係を築いて行ってたのがまたさらによかった。
最初にちょっと衝突して、次の話でいきなり仲良し!っていう展開好きじゃないんで、話数を重ねてじっくりやっていったのが凄く評価高い。
仁藤が出てきてから、晴人に余裕が出てきたのが見てて読み取れたんで、そういうところも、しっかり晴人の人物描写に力入れてたんだなぁ〜と感心する。
一般人救出に協力してくれるとは言え、ただの人間である凛子ちゃんや瞬平なんかはあくまでも晴人にとって「守る側の人間」であり、対しての仁藤は「一緒に戦ってくれる人間」な訳で、そりゃあ負担軽くなって余裕も出てくるよなぁ。

人物描写が丁重であったが、設定とか所々気になるところがあり、戦闘では魔法が万能すぎて舐めプが多くなってしまい、舐めプ→失敗のパターンが多かったのはよくなかった。
とりあえず、仮面ライダー初心者が入門編として初めて見る分にはいい作品じゃないかと思う。基本的なレベルは高いし、安心して見られるし。