劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦

ディケイドの電王回から劇場版に続いたので、こっちも見る。
ディケイドの映画、もしくはディケイド&電王の映画だと思ったらこれ完全に電王の映画じゃないですかーー!!ヤダーー!!!
しかし面白かった。今まで見た電王の映画の中ではこれが一番好き。一番バランスが良くてオチも意外なもので面白かった。

なんか、さら電で一度終わらせたからまた1から作り直すつもりで作ったんじゃね?と思うようなノリだった。
新キャラ(?)のユウ君の目線で語られるので、初めて見る人でも楽しめるんじゃないかなと思ったがあんまりいないかな…。
知らない人間から見たデンライナーとかイマジンとか、少年の冒険物って感じのワクワク感がよかった。
そりゃ空飛ぶ電車とかみたらワクワクして、あれに乗りたい!って思うよなぁ。
本編の序盤の方で言われてたけど途中からすっかり忘れられてた、ゾロ目の時間の時に扉を開けるとデンライナーの世界にいけるってのをしっかり使っててよかった。
都会からやってきて田舎に馴染めない少年が、デンライナーでの冒険を得て立派に成長するってのは、やっぱベタだけど面白いよな。

敵役の鬼兄弟がいい感じ。変身した姿が、弟の方は銀色でなんかシャドームーンみたいでカッコいい。柳沢慎吾だけど。
仲良し兄弟だし、ちょっと地獄兄弟に似てるかも知んない。
弟がお兄ちゃん大好き力馬鹿、兄貴は知性派、ということで、
兄「ハハハご苦労だった!貴様はもう用済みだ!」弟「ぐあぁぁ!!兄ちゃん…なん…で…」みたいな展開になるんじゃないかとヒヤヒヤしながら見ておりましたが、普通に仲良し兄弟でお兄ちゃんも弟大好きだったので少しホッとした。

電王の映画は、キャラ立てをしなければならないせいか、やたら長くてちょっとダレる傾向にあるんだけど、今回のは戦闘中に2転3転して凄く面白かった。それでかつキャラ立てもされてるし、最高だったねー。
イマジンによる良太郎の体争奪戦から、はじき出されたモモがやけになって士にとり憑いて、ディケイドなのに動きがモモというミスマッチから、それじゃあ自分達もーっと海東が適当に呼んだ他のライダーに勝手に乗り移ってのバトルとかすんげー面白かった。
G3、コーカサス、王蛇ってどういう取り合わせだよ…と思ったらなるほど、色か!!
思えばG3はロッドフォームに、コーカサスはアックスフォームに似てる気がするしな。王蛇はちょっと無理があるけど(笑)
その勢いでデネブが幸太郎に乗り移ってのNEWゼロノスとか、いろいろとイレギュラーなことが起こって面白い。
元の体のが使いやすいから、とクライマックスフォームになったら、ジークがいるのでさらに追加のフォームに。
体一つに5人入っちゃってみんなで揉めてる画が最高に面白かった。一人なんだけどしっかり5人を現してて、そいつらが揉めてる様がすんげー面白い。あと高岩さんすげええぇぇぇ!!
体と背中と胸と右腕と左腕が揉めるってどういう状況だよ。こんなの電王でしか見られないよ!!

本編では割と微妙だった大型戦も、劇場版だからアリアリ!!巨大戦艦と空飛ぶ電車が戦うとか、絵的にも盛り上がるよねー。
ラストは、ソードフォームで、モモなのに蹴り技で止め。モモなのに蹴るっていう意外性がまたよかった。

最後のオチといい、今回の劇場版は最初から最後まで凄く面白かった。この調子で他の劇場版もやってくれたらよかったのに。
ユウ君周辺の描写は、田舎にしたって今時こんな古臭いうちねーだろ!!と思ったら今時じゃなかったとはな…。20年位前かな?
田舎の星空を見て育つうちに、ユウくんは星の好きな男になったんだろうか…。